633: おさかなくわえた名無しさん 2013/04/22(月) 08:37:35 ID:dNUFKB4M
専門学生時代に、山奥の空家を借りて女三人で住み始めた。
その全部が衝撃の連続だった。

仏壇が置いてあるままなので住んでくれるだけで有難い、ってことで月8000円。
水道は山水が直接引いてあるのでタダ。超旨い。
ただ飼い猫とかはタヌキに狩られたりするので注意ね、とか言われて猫餅2人はビビってた。



ザッと片付けて住み始めて一日目で、子猫大の巨大ネズミが出た。
でも既に死んでて、二階に積んであった古いマットレスの間に「犬神家」な感じで刺さってた。
ギャーギャー言いながらジャンケンで負けた私が片付けた。
二日目で巨大ムカデ。あと庭にはヤスデ(茶色の毛虫)が数万匹。
住み始めて気がついたけど、玄関から見える位置でここんちの墓が並んでた。
横溝正史好きだったが一切読めなくなった。

635: おさかなくわえた名無しさん 2013/04/22(月) 08:44:01 ID:dNUFKB4M
続き。

秋にはカメムシが大量に出た。窓閉めてても大量に入ってくる。
なんでだろう、と思ってふと壁と天井に隙間があったので覗いてみたら、
天井裏?が見えてそこに何千というカメムシがびっしり挟まって?て、
速攻ビニールテープ買ってきて目張りしたら入ってこなくなった。

猫が蛇を獲ってきて、でもサイズが猫よりも大きかったせいで、
首に巻き付かれて絞められて死にそうになりながら自室に入ってきた時も修羅場だった。
うわああああ!!!って絶叫しながら猫から必死で蛇を剥がそうとするけど怖くて触れなくて
でもそのうち猫が横倒しになってピクピクし始めて、うわああああ死ぬ死ぬ死んじゃう!ってパニック。
無我夢中で素手で引き剥がして窓から投げ捨てた。猫は無事だった。

636: おさかなくわえた名無しさん 2013/04/22(月) 08:50:45 ID:dNUFKB4M
あと、近所のばーちゃんが勝手に家に入ってくるのも衝撃だった。
食べられない量の野菜(それこそゴミ袋いっぱいのナスとかかぼちゃとか)を毎日くれる。
貧乏だったから有難かったけど、正直処理に困った。
田舎のおばあちゃんって自分たちで食べきれない量を作るよね。

居間で同居人のねえさんと寝っ転がってコタツにはいってたら、格子状になってる天井を
缶コーヒーほどの太さの蛇が「のたぁ・・・」って感じで這って?横切っていくのを見た。
3メートルほどの距離をゆっくり這っていくのを二人で無言で見てた。衝撃だった。

同居解消の最終日、一番年長のねえさんに
「言わなかったけど、この家、出てた」
と言われて最後のスレタイ。

637: おさかなくわえた名無しさん 2013/04/22(月) 09:07:22 ID:dNUFKB4M
結構雰囲気のある古い田舎家だった。
納屋があって、土塀があって、開かない部屋があって、使わない布団が大量にあった。
話を聞いた友人が面白そう!って泊まりに来るんだけど、誰も絶対二回目はなかった。

家主に聞いた話だと、最後に住んでたおばあちゃんが寝たきりになって、
介護するためにリフォームしたんだけど使わないうちに亡くなったらしい。
だから風呂はボイラー焚きで綺麗だったし、トイレは水洗だった(外で汲み取りだったけど)
星が綺麗で、川がそばにあって、川の音を聞きながら寝た。
ただ春は、川から裏山に帰る?カエルが、夜になると何百匹と道路に上がってくるので
車で帰宅するとタイヤで何匹も轢いてしまうのが辛かった。

638: おさかなくわえた名無しさん 2013/04/22(月) 09:12:34 ID:dNUFKB4M
同居を解消したのは、三人のうち一人の結婚が決まったのと、冬の雪深さに辟易してたから。
残った二人では物理的に生活出来ないので、二年半で山の生活は終わった。
あと裏山が土石流でちょっと崩れたことで
親から「なんでもいいからソコに住むのはやめて」と懇願されたから、ってのもある。

長々書いてごめん。衝撃いっぱいの毎日だったけど今から考えたら楽しかったのかも。

640: おさかなくわえた名無しさん 2013/04/22(月) 09:31:17 ID:sY6nEk+E
>>467
衝撃の連続だけど、素晴らしい人生経験だったんじゃないかな〜

647: おさかなくわえた名無しさん 2013/04/22(月) 10:09:23 ID:3YqQ90SN
すごい体験ばかりでゾワゾワしながら読んだ
二年半も住んでいたのもすごい

1: 名無しの権兵衛さん 2013/04/25(木) 20:28:52 ID:bDP80Loz
女三人で山奥に住んでたあの方、またカキコミお待ちしてますー

2: 名無しの権兵衛さん 2013/04/25(木) 21:12:34 ID:p+50mH4n
楽しみです でも規制に引っかかってなきゃいいんですが

35: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 07:26:10 ID:m3tyd77b
おはようございます。女三人で山に住んでた者です。

朝起きたら専用スレ立ってた・・・・・なんかすごい。感動した。ありがとう。ありがたや。

42: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 09:46:29 ID:m3tyd77b
思い出、思い出、思い出・・・思い出かあー。

12〜3年も前の話なので正直、記憶が曖昧な部分も多々ありまして。
一通りレスを読んでもらった姉さんAには、「電気代は1万円もかかってなかった」と訂正されたりしています。
あと水道は、山水オンリーではなく水道水の出る蛇口もちゃんとあった、と。
むしろ夏の渇水期は「飲み水以外はあんまり使わないで」と村の人に言われたよ、とのことでした。忘れてました・・・。

山の家に移住した動機と経緯・・・は、動機はほんとにただ貧乏だったからです。
専門学校を卒業しても「就職」という形態では働けず、
お手伝い、のような名目で仕事をさせてもらい、お小遣いの形でお金をいただいてました。
その専門学校で習って就く「職種」自体が、不況でダメージを溜めまくって若い人を受け入れられない状況だったんです。

家賃三万円というと今だとすごいボロボロをイメージされるかと思いますが、
あの当時の田舎の町では6畳二間でキッチン別・トイレ風呂有だとどこもそんな感じでした。
その3万を払ったらあとは食費と光熱費でカツカツの生活、という感じの経済状態でした。

45: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 10:09:37 ID:oqGdKoyS
山奥の人来てくれてうれしい。
家賃3万は確かに安いけど、
地方都市だとバス停1分のけっこう大きい家でも
家賃5万くらいだったりするから、
それほど破格ってわけでもない気がするな。

で、質問です。
買い物や出勤はどうしてたんですか?
車必須とのことだけど、
たとえば一番近いバス停まではどれくらいなんだろう。
スーパーがあるような市街地はどれくらいかかるのかな。

46: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 10:29:40 ID:m3tyd77b
>>45
山奥の人てww 

買い物や出勤は車一択です。自転車やバイクでは生活は無理だと思います。
バスは村の出入り口のとこにバス停がありましたが、日に1〜2本て感じでした。
スーパーなんかへは15〜20分?てとこでしょうか。
仕事帰りにスーパー寄って、食費のサイフから夕飯当番の人が夕食分を買って帰る、という感じ。
3日分くらいをまとめて買って、3日連続で夕飯を作って、次の人、という感じでやってましたねー。



ええと、仕事いってきます!夕方また覗かせて頂きます!

47: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 10:54:09 ID:pHZ1Uc3Z
>>46
行ってらっしゃーい(^o^)/

48: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 15:28:02 ID:fkQA0wIa
ワクワク

49: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 16:50:28 ID:m3tyd77b
仕事しながら、考えてました。そもそも何で山に住んだっけ、と。

あの頃から既に過疎化の進んだ土地でしたから、もう少し町寄りにも住む場所はあったかもしれません。
虫や蛇が平気なわけではなかったし(むしろGが出て絶叫する人間でした)
田舎暮らしに特別憧れがあったわけでもなかったし・・・。

姉さんBが持ってきた同居話に、よく考えもせず飛びついたのは前述したように貧乏だったせいもあったけれど
ただひたすら単純に「若かったから」なんですよね。・・・
いま、この年になって、月5万しかなくてもあの山には住まないし、住めないと思います。
ただただ若さの力押しで乗り切ってた、って感じでした。あと「面白そう」かどうか。
私の場合は、同居?面白そう!やるやる!と移住した時点で、アパートを解約してしまったので
今更敷金も礼金も出せないし、退路を自分で断っちゃった感がありましたが。

あと、女同士の同居ですが、ホントにあんまり喧嘩した記憶がないんです。
人間が何人か集まると、どうしても諍い事って起こってしまうはずなんですが、
「共通の敵」がいると一致団結してそれに立ち向かう。喧嘩してる暇がないっつーか。

私たち三人の最大最強の敵は、虫とか蛇とか、とにかく家全体を取り囲む自然でした。
雪とか台風とかも怖かったし。
団結しないと生きていけなかった、ってのが喧嘩をしない最大の理由でした。わりと真面目に。

50: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 17:46:39 ID:4thL7Xvy
そこから専門学校は近かったの?
バイトは?

51: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 18:50:51 ID:m3tyd77b
>>50
山>>>>>>>>>>>>>>>>>>>専門学校>町

って感じの位置関係でした。
学校から帰りは、車で15分くらいで家の前に着くには着くけど、
玄関に入るまでにまだ時間がかかる。それは過酷坂があるから。

海も近い土地だったので、避暑地で短期バイトなどもしてました。
夏休みには宿屋の布団敷のバイトとか・・・。まーとにかくお金がなかった。極貧でした。

52: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 19:12:43 ID:m3tyd77b
山の生活で何が怖いって、あの家に「一人で取り残される」ことです。

G,Wとかの長期休暇期間になると、三人のうちの二人が帰省したりする。
バイトのシフトなんかで、どうしても逃げることの出来ない一人が必然的に留守番役になるわけです。
・・・・もうこれが超怖い。
居間になんて絶対入れなくなる。だって仏間がとなりだから。
冷蔵庫も開けられなくなる。だってキッチンが超広いから。無駄に広いのすごい怖い。
風呂?入りません。トイレ?極力我慢します。なんなら水分もあんまり取らないよう我慢するとこから始めます。
玄関、開けません。誰が来ても死んでも開けません(夜なんて普段から誰も来ませんが)

そんな感じで絶対絶対部屋から出ないぞおおおおおおーーーーと構えている夜に限って、
深夜三時くらいに猫が玄関外で「入れてー」と鳴くんです。
――もうお前ら今夜くらい野生に帰ってそのへんの草むらで寝てくれよ、と。

53: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 19:37:10 ID:m3tyd77b
山奥の家は、一人になると昼間でも怖い。
本当に、山の中って川の音と、風の音と、鳥の声と、葉ずれの音しかしないんです。
車も通らないから、人間の音がしない。

住んだ当初は、誰もいなかったら縁側で昼寝とかできるじゃん!素敵!とか思ってましたが、
自分以外誰もいない状態で無防備に転がって寝る、とか怖すぎて無理だと分かりました。
自室の布団ならまだしも、縁側は無防備過ぎて怖くて無理。攻撃されたら逃げられない。

だから、よくドラマとかにある「縁側で昼寝」は二年間も住んでいたのに経験していません。したかったけど。


今も、誰もいない家は苦手です。

55: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 20:56:29 ID:k6T4E0Gc
女三人さんは今36くらい?
あなたは当時「若かったから」山生活に踏み切ったようだけど
姉さんAは当時35くらいでよくそこへ行く気になったね
アクティブな人なんだろうか?

あとできたらトリップつけてください
成りすましが出たら困るので

57: カメムシ ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/26(金) 23:33:24 ID:m3tyd77b
初トリップ

58: 名無しの権兵衛さん 2013/04/26(金) 23:34:11 ID:m3tyd77b
・・・・・・いやごめん、カメムシはやめときます。悲しくなった。

59: フタ ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/26(金) 23:48:10 ID:m3tyd77b
なまえ浮かばない。これでいいや。

そうです、私はそれくらい。つーか、ぶっちゃけ37です。
姉さんAも当時私くらいの年齢だったわけだから、相当思い切った選択をしてるとは思う。

ハウスシャアに関しては姉さんAは慣れていて、
この山に住む前から別の人と一階と二階に別れて住んでたりしてました。
あんまり気負わないで同居する方法っていうのを彼女から学んだな。今思えば。

61: 名無しの権兵衛さん 2013/04/27(土) 00:17:40 ID:k9VwjlFm
名前はできれば山奥とかw

63: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 00:30:09 ID:qW/Ne/Bx
ええとじゃあ山奥子にしときます。やまおくこ。

64: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 00:58:55 ID:qW/Ne/Bx
このあいだ姉さんAに聞いて、思い出した話。
とある日曜日の昼間、私が自室でぼーっとしていると、姉さんAからメールが。

「部屋に来い。しかし物音は立てるな」

えええどういうこと、と訝しがりながらも、足音を忍ばせて隣の八つ墓部屋へ向かうと、
ベットに腰掛けてじっと動かない姉さんAが。私を見てシッ、とする。
そのまま、ゆっくり「窓の方向へ振り向け」というジェスチャー。
あーこらまたイモリやらヤモリやらが出たから追い払ってくれっつーことだなーと
(※姉さんAは、山に移り住んでもダントツ最後まで虫嫌いだった)
振り返った先の山肌のくぼみに、尻尾を巻き込んでちょこんと座ってる野生のキツネの姿が!!!
うっわ!マジふっかふかやんかーーーーーーちょー待てこれええええ!!!と一気にテンション急上昇。
タヌキはよく見るけどキツネはその時初めて見た。なんか思ってたより黄色じゃなかったのを覚えてる。

キツネは墓が並んだ岩肌にお行儀よく座って、窓越しに私達を見つめてた。
おいいい・・・・超可愛いぞこれえ・・・・と、もう動くのも忘れて見つめていたら、隣で姉さんAが小声で
「キツネ呼ぶ時ってどう言うんだっけ?」とこちらもキラキラしながら聞くので、
そらもうあの有名なやつしかないでしょう!と思い浮かんで

「おい、じゅん・・・・・」

って呼びかけた瞬間に「ぶふぉあああ!」って姉さんAがなんで田中邦衛ッ・・・!!!って盛大に吹き出してキツネは逃げた。
るーるるるる、と間違えた、というお話。

66: 名無しの権兵衛さん 2013/04/27(土) 01:02:54 ID:kBsQ4kaO
若さ故の過ちはハウスシャアに対してねw

キツネってことは北海道?

67: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 01:06:36 ID:qW/Ne/Bx
>>66
本州です。でも陸の孤島でした。

68: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 08:56:04 ID:qW/Ne/Bx
おはようございます。

朝起きたらまた思い出したので投下。
というかスレに書き込むためにあの頃のことばっか思い出してる。9割虫物。


山移住が完全に完了してから、両親に報告した。
「いま住んでる町から山のほうへ15分くらい離れた」「ちょっと山寄りな場所」へ「年上のお姉さん2人と同居」する
と、ざっくりかなり意訳して伝えたら、次の週に菓子折り持ってスッ飛んできた。
(姉さんA、姉さんB、家主、両隣のご近所に配るぶん)

場所が場所なので電話では説明しにくく、駅で待ち合わせして両親の車に同乗。
もーあんたは大事なことを相談せずにどんどん決めて・・・と母のほうは困り顔だったけど、
父はアウトドア大好き人間だったので目をキッラキラさせて行こう行こうすぐ行こう、と急かしてきた。

以前住んでたアパートを通り過ぎて、専門学校前も通り過ぎて、県道をどんどん北上する。
とにかく山までの道程は、田んぼとポツポツ民家が建ってるぐらいで、進むにつれて街灯もなくなってくる。
最初のうちは、
あらーのどかな所ねーのんびりしててーあらっお父さんココまだ桜が咲いてるわー、とか何とかお気楽だった母も
家近所の「クマ注意」の看板を通り過ぎた辺りで無言になった。
父も「本当にここ?ここ曲がるの?本当に?」と明らかに挙動不審になってきた。

69: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 09:28:37 ID:qW/Ne/Bx
ここだよーと斜めに川方向へ傾いだ駐車場(停めるのにコツが必要)に駐車を促したあたりで、完全に沈黙する両親。
過酷坂の上にある家を見上げる頃には、住むのは私なのに両親の方が蒼白な顔をしてた。
家脇の山肌から流れ出てる小川?湧水?のそばに立ってる「土石流警戒地域」の看板を発見してまた絶句。
もう明らかに「なんかこれ想像してたやつと違う」っていう顔してました。
父に至ってはログハウス的な家を想像してたみたい。そんなもんあるか。

過酷坂を上り、玄関に入ったところで「おー」と初めて感嘆の声が上がった。玄関立派だからね。
出迎えた姉さんズに改めて「このたびは・・・」と挨拶をする両親。姉さんズはどうぞどうぞ、と招き入れる。
そのまま、両親が実家から持ってきた肉やら魚やらで賑やかに昼食を食べた。
姉さんズと両親は今までに何回か会って面識があったし、
二人とも愛想いいし素敵笑顔の持ち主達なので両親も安心したみたいでした。あーこの人達なら大丈夫ねー、と。
その夜は、私の部屋に泊まって、満天の星空に感激してました。
こういう体験するのもいい人生経験だー、みたいな話をしながらお酒を飲んだりして。
でも朝起きて窓を開けたらバラバラと落ちてくるカメムシには閉口してました。

今でもこの山に住んでた頃の話をすると、
「あの家はすごかった」「どこへ連れて行かれるかと思った」
みたいな話から始まって、でも最後は
「わが子ながら楽しそうなことしてるなーと思った。わたしらはあそこ住むのは無理だけど」
と締めてくれる理解のある両親です。いまも元気です。親孝行します。


仕事いってきます!

72: 名無しの権兵衛さん 2013/04/27(土) 13:40:48 ID:khuHb516
あまりの大自然に驚いた感じが
グレゴリの夫婦で田舎に引っ越したのとちょっと似てる
まだ未読なら読んでみて>山奥子さん

「田舎暮らしはじめました うちの家賃は5千円」グレゴリ青山

73: 名無しの権兵衛さん 2013/04/27(土) 14:50:59 ID:z9L7CMUO
当時の写真でうぷできるものがあったらお願いしたいです
家の中でも外でも何でもいいので

74: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 20:03:50 ID:qW/Ne/Bx
こんばんは。

>>72
グレゴリ青山さん、初めて名前を知りました。本も未読。
紹介ありがとう!すごい共感しながら読めそう!!

>>73
私も写真がうぷ出来たら説得力増すよなーと思って、昨日から昔の写真入れをひっくり返してるんですが
いかんせん今ほどデジカメが普及してなく、かつ本当に貧乏だったので
「撮る」という行為自体をあまりしていないっぽいんです。
玄関前で記念写真!的なやつもなくて。スナップならあるんですが、姉さん達が写ってる奴はアウトですし・・・。
ただ、ちょこちょこ「あ、これ山の家かなー」的な奴は出てきたので、興味もって頂けたなら後でうぷします。
あ、猫だけはいっぱい写ってました。猫スキーなので。
firestorageとかでいいんですかね?

75: 名無しの権兵衛さん 2013/04/27(土) 20:45:40 ID:z9L7CMUO
>>74
わぁ、是非是非お願いします!
猫ちゃんも、もしよければ!
猫ちゃんは山の家解散後は、どちらかの姉さんに付いていったのかしら

76: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 20:59:44 ID:qW/Ne/Bx
>>75
ではとりあえず、

「大蛇の這っていった天井」


「カメムシ部屋」

※窓の外に写っているのは、隣んちの納屋?蔵?です。 


77: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 21:11:45 ID:qW/Ne/Bx
猫はそれぞれの飼い主に戻って行きました。

ただ一回野生の味を覚えてしまうと家猫に戻るのはストレスだったようで、
うちの菅原グンタは実家に連れて帰った一年後に、家の前の車道で轢かれてしまいました・・・。
チョビさんは姉さんAの元でもう少し長く生きたんですが、ある日いなくなってしまったと。

「チョビさんと菅原グンタの図」


「ストーブの前に溜まる猫の図」


「自分、蛇持ち帰りますから。菅原グンタの図」


あ、全部ロール?で一括して見られるのか・・・すいません、これで見られますか? 


78: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 21:29:30 ID:qW/Ne/Bx
補足:

・菅原グンタの図で写ってる場所が(多分)過酷坂なんですが、急勾配に見えませんね。撮り方なんでしょうけど。

追加。
「後輩が遊びに来たので一枚撮ってみた的なスナップ写真」


縁側が左側に写ってます。青く見えるのが物干し竿。磨硝子のとこの格子細工が素敵。
あと寿司のチラシが押しピンで止めてあるのは、
なんか三人のなかでいい事があったら奮発して寿司食べようぜ!的な目標っていうか、発奮材料。
実際は寿司寿司言いながらそんな贅沢は結局出来なかった気が。 

84: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 23:25:47 ID:qW/Ne/Bx
すいません、なんかぼんやりしてて・・・。
ほんと全体図っていうか、こんな家だったよーという写真があればいいんですが。

十数年経ってぐーぐるあーすで山の家を見てみたら、思ってた以上に山でした・・・。



80: 名無しの権兵衛さん 2013/04/27(土) 22:31:13 ID:khuHb516
>>76
思ってたより綺麗だな>壁、障子
人物の抜きが昔の実写ゲームみたいでワロタ

81: 名無しの権兵衛さん 2013/04/27(土) 22:40:33 ID:YjhLMMIz
かまいたちwww

83: 名無しの権兵衛さん 2013/04/27(土) 22:58:52 ID:khuHb516
この家でホラーゲームやったら臨場感あるなw

87: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 23:48:12 ID:qW/Ne/Bx
>>80
そうですね、壁とかすごく綺麗でしたよ。漆喰で。
ただ昔の家にありがちな、部屋を仕切るのは壁じゃなくて襖、という作りだったので隙間風がすごかった。

かまいたち、本当に女5〜6人で集まってやってましたね。
本当に娯楽がなかったので持ち回りでゲーム買って、お菓子ジュース持ち寄って、深夜までとか。
今でも覚えてるのが、名作バイオハザードの一作目が出て、こりゃ面白そうだぞっっとみんなで集まってプレイ。
ゾンビにもようやく慣れて夜も更けて、そろそろお開きにしようかーってセーブポイント探して中庭に出た瞬間、
ムービーに切り替わって猿みたいなハンターに首スパーンと落とされてゲームオーバーになった深夜三時の気まずさったら。

>>83
山の家に移住してからは、リアル過ぎてホラーゲームは無理でした・・・。

85: 名無しの権兵衛さん 2013/04/27(土) 23:27:25 ID:z9L7CMUO
ありがとうございます!
雰囲気がすごく伝わってきた
お寿司チラシがなんかリアルで面白かったです
お家は古くてもきちんとお手入れされている感じ。
お掃除大変じゃなかったですか?

ブンタちゃん良いお顔!チョビさんも可愛い!
事故に合われたとのことでとても残念です。
猫ちゃん達には山は最高の環境だったんでしょうね
とても素敵ですね

88: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/27(土) 23:54:26 ID:qW/Ne/Bx
>>85
こちらこそ、なんかピンボケの写真ですいません・・・。
家は「綺麗に使う」が賃貸条件のひとつだったので、それなりにいつも綺麗にしていました。
掃除で大変だったのが、板の間に落ちる猫の毛と足跡ですね。毎日水拭きしないといけなかった。

猫2匹にとっては、飼い主の事情ひとつでいきなり大自然に送り出されたり、逆に知らない家に閉じ込められたり、
あんまりいい飼い主じゃなかったかもしれません。やっぱ環境をいきなり変えるのって動物にはよくないですね・・・。

89: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/28(日) 00:10:18 ID:Zyii2bzI
この話を2chに書き始めてから、昔のこと思い出しちゃってしょうがないです。

侍魂。爺さん元気かな。富士登山記が好きでした。オチでフォントを大きくする懐かしの手法。

あと、〜〜〜の憂鬱、みたいなタイトルで、
とにかく事故にあう不幸な新聞配達のお兄さんのサイトってなんでしたっけ・・・。まだ書いてらっしゃるかな。

あと、パンダ、パンダのサイト見てました。侍魂の健さんとビデオ見てた方・・・確か。



さて、そろそろ寝ます。おやすみなさい!

92: 名無しの権兵衛さん 2013/04/28(日) 11:27:05 ID:e3nnHpqx
やっと追い付いたーw

>>84を見るまで町やスーパーまでの時間から「山の中とかいうけど、意外と街中?」と思ってました
やっぱ山だね、山w

93: 名無しの権兵衛さん 2013/04/28(日) 12:52:07 ID:Q8Z7s5uv
>>92
田舎の「車で15分」は時速60キロが基本なんだよな
人通りが少ないと時速70〜80キロもよくある話

94: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/28(日) 18:07:09 ID:Zyii2bzI
こんにちはー。

画像、あんなのしかないのに楽しんでもらえて嬉しい。

>>92>>93
やっぱ結構な山ですよね。
メインで使う道は一応国道なんですが、車が滅多に通らないので飛ばしまくり。
よく木の陰に隠れてパトカーが取り締まりしてました。

より話に具体性が出るかと思って略図など書いてみました。


家は山肌に沿うように建てられていて、道と家の間にはすごい傾斜があります。わかりにくいですが。 

95: 名無しの権兵衛さん 2013/04/28(日) 19:42:26 ID:GFZ4vwkr
土石流なんとか警戒地域(?)に指定されているのも当然だな、この地形

96: 名無しの権兵衛さん 2013/04/28(日) 20:24:04 ID:/hUuLz+P
クマとかに遭遇しなかった?
クマ注意の看板あるところで一人でいたら、家の中でも怖いよ。

97: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/28(日) 22:13:38 ID:Zyii2bzI
>>95
土石流って当時はよく分からなくて、地元に帰ってからニュース映像なんかを見てじわじわ怖くなりました。
確かに急勾配な坂が多くて、山は切り立ってて、湧水がいろんなとこから出てました。

>>96
運良くクマには会いませんでした。
クマ注意の看板はそこ此処に立てられてたので、実際はよく出た地域なのかも。
ただ、移り住むときに家主のおばちゃんに
「長いコトここで畑してるけど、私は一回も見たことない」と言われてたのが安全の担保になってた、って言うか・・・。

98: 名無しの権兵衛さん 2013/04/29(月) 00:20:36 ID:C6zmTT+X
サトイモのおばあちゃんちってのがジワジワくるw
茎を振ってるおばあちゃんが想像できるな

99: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/30(火) 05:42:55 ID:QF4vdbyE
若い女が田舎に住んでて何がストレスになるかって、それはもう「甘味不足」以外何物でもないくらいでした。

深夜にふと「ゼリー食べたい・・・」と呟いたら最後、頭も口の中もゼリーに埋め尽くされて、何も手につかなくなる。
こういう時のために緊急避難用のフルーチェを常備してはあったのですが、いかんせんそういう危急の時に限って牛乳がない。
何かなかったっけ・・・と冷蔵庫を開けてみるのですが、他の二人の甘味系食料を発見したりして余計切なくなったり。
(※当然のことですが、自分以外の人間の個人的に買った物を無断で食べるのは御法度でした)

この家に住んでいて何か自作以外で食べたい、となると山を降りて買いに走るしかないわけですが、
最寄りの店でも最低20分かかることによる往復のガソリン代
               +
夜七時になると大きなスーパーが閉まってしまっているので目当ての品物を買えない確率が高い
(十時くらいまでやってるスーパーは個人経営の小さな店舗で甘味コーナーが小さい)
・・・・という現実を鑑みて、やっぱり「まぁ明日まで我慢するか・・・」と大抵はどんなに食べたくても涙を飲むんです。貧乏だったから。

でもごくたまに「――それでも甘いものが欲しいいいい!!」と甘味中毒者のように家を徘徊する時があって、
もうそういう時は、街で二件しかない「コンビニエンスストア」へ行く、という禁断の解決手段しかないわけです。深夜だから。

その当時、私の中で「コンビニ」というのは
いつもは絶対に買わないはずの定価でしか物が売ってなく、しかも位置関係が
山の家>>>>>>>>>>>>>専門学校>町>>>>>>>>>山コンビニ
 (※この山降りてもっかい別の山に登らなきゃいけない高低差、確実に燃料計に変動がある距離)
つまり行って帰ってくるのに一時間以上かかる場所なわけで、時間、運転する労力なんかも考えると
そこに行くこと自体がものすごい無駄で贅沢なものでした。

普段なら絶対そういうことはしないはずの倹約山生活者なのに、
数ヶ月に一度、それでも甘い物が食べたい!!!という衝動が抑えられない時があって、
居ても立ってもいられなくなって、財布の中を確かめて、部屋着から着替えて、深夜に自室から飛び出してました。甘味脳怖い。

そして、そんなときは階下に降りて靴を履く前に、姉さんズに外出する旨を報告。
いま現在町中に住んでて気楽に言ってる「コンビニいってくるけど何か買ってくるものあるー?」
という物言いでは決してなく、居間でTV見てくつろいでいる他の二人を見回して重々しく

「・・・わたくし、今からコンビニへ参ろうと思っておるのだが、各々方なにかご所望の品はないか?」

と深夜、突然の下山宣言をすると、姉さん二人も何事!?と飛び起きて

「―――すわ!コンビニとな!」

「・・・・コンビニ!!?ま、待たれよ!!確かそれがし、以前このようなプリンが発売されたと小耳に挟んだのだが・・・」

「ぬう!それは聞き捨てならん!待たれよ待たれよ、我も共に道行かん!」

「いや我も!!!」



・・・みたいな流れになって結局3人でいそいそコンビニへ甘味漁りの旅に出た懐かしい思い出。壬生義士伝、流行ってました。

100: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/30(火) 06:01:15 ID:QF4vdbyE
書いたら思い出した。

壬生義士伝、町の図書館でようやく貸出順が回ってきて、休日に居間のコタツで一気読みしました。

朝から読み始めて、面白くて止まらなくて、夕方くらいに読み終わり。
もう最後の怒涛の展開、息子の独白、漢文の手紙のくだりで涙腺が崩壊して、
しばらく立ち上がれなくなってコタツに突っ伏してしくしく泣いてたんです。

そしたら姉さんAが仕事から帰ってきて、薄暗い居間の襖を開けて、号泣する同居人(私)を発見。
「なに、どうしたの!!」とびっくりして駆け寄ると、涙と鼻水でグチャグチャの顔で
「・・・・ぜづなずぎで(ズビズビ)ごれ・・・・がわいぞうで(ズビズビ)・・・ぶり(無理)いいいい・・・」
と思い出し泣きでもう一回突っ伏す私。事態が飲み込めずに右往左往する姉さんA。
そこに姉さんBが帰ってきて「ただい・・・・・ってなに!!?どうしたん!喧嘩!?」となってカオス。

しばらくのあいだ泣ける読み物は共有スペースで読まない、という約束事が増えた、という話。

101: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/30(火) 07:49:09 ID:QF4vdbyE
早朝書いてたの読み直したら、なんかすごい時代劇オタクな女3人みたく読めてしまった。怒られる。あくまで雰囲気です雰囲気。

103: 名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 09:45:55 ID:p++3Ta2f
いやいや専用スレなんだし好きに書いてください
姉さんの結婚を機に同居解消とあったけど、それぞれの彼氏が家に来ることもあった?
初めて家に来た時なんかはどんな反応でしたか?

104: 名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 09:49:45 ID:ilKKAwZU
昨日初めて見てスレさかのぼって読んでたけど
山奥姐さん達面白すぎる!

新スレできたのね
私の中ではもたい、室井、小林 三姉妹のイメージだわ

105: 名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 09:49:46 ID:mEQ2vkvl
朝からフイタw

106: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/30(火) 10:25:37 ID:QF4vdbyE
すいません・・・なんか早朝+懐かしさで義士伝読み返し、で文章が濃くなった。

>>103
<姉さんの結婚を機に同居解消とあったけど、それぞれの彼氏が家に来ることもあった?

私と姉さんAは彼氏なし。男っ気なし。
姉さんBは移住前から付き合ってた彼氏がいて、専門学校卒業と同時に遠距離恋愛に突入してました。
この姉さんBが結婚しました。彼氏さんもいい人だったので、たまーに泊まりにきてました。

あと、「3人全員が知り合い」の男の人と家族以外は、家にいれない決まりでした。
なんとなく皆、女3人で住んでることはあんまり大きく公言してませんでしたし・・・。
あと田舎と言えどもやっぱり知らない人がウロウロしてたら目立つし、
家主のおばちゃんが嫌がるようなことはしないでおこうね、というのが暗黙の了解でした。

<初めて家に来た時なんかはどんな反応でしたか?
ちょっと覚えてないです・・・ごめんなさい。
ただこの姉さんBが移住発案者だったため、彼氏も協力的だったのは事実です。嫌だったら反対しただろうし。

>>104
やっぱり猫が好き、は私も見てました。姉さんAがビデオ持ってた。


仕事行ってきます!読んでくれてありがとう。

108: 名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 15:42:44 ID:XKMl4EAA
読ませてくれるねー
目に浮かぶようだ


甘味って、人によってはそんなに甘美なものなのか

あ、甘美と甘味、似てるな

109: 名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 16:16:17 ID:R+khKlKv
山奥さんおもしろいわ
私もやっぱり猫が好きのメンツで想像してたw

甘味に飢えるってマンガの「刑務所の中」を思い出しちゃった
そこまで切羽詰まるってことは、なんか甘い物たべたーいってレベルじゃなくて
身体が真剣に求めてるんだろうね

113: 名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 21:28:47 ID:ilKKAwZU
甘味への執念すげー
でもわかるなー

以前離島に赴任してた友人も甘味欠乏症には悩まされていた

島には1件しかパン屋さんがあるのだけど
めったにプリンとかケーキが店頭にあることはなく
生クリームが売っていないので自作もできず

実家に帰る度にボール一杯の生クリームを作って舐めていた
らしいです

島には1軒酪農家があったので直接生乳を買ってきて生クリームを
作成しようとしたらしいですが失敗したそうです

107: 名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 14:51:51 ID:QHbc225s
お隣の住人はどんな人でした?
やはり老人かな。
田舎だから変な人が近くに住んでると怖いよね、女世帯だし。

それから虫キツネ、蛇の他に、狸とか野生の獣いましたか?

116: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/01(水) 10:44:39 ID:JajHhfVo
おはようございます。五月になるのに寒い。

>>107
お隣は独居のおじさん?おじいさん?でした。娘さんがたまにいらっしゃる感じで。
唯一隣接しているご近所さんだったんですが、あんまり交流はなかったです。
あちらもうるさいのが苦手、みたいだったので、女3人が越してくるというのは最初歓迎してなかったかも。

タヌキはいました、よく車に轢かれてました・・・。
あとウサギは家の脇でよく見ました。近づいても逃げないし、結構大きいので黙って立ってると怖かった。

テン、とかイタチ?的な奴もいました。なんかぬるっと長いフォルム。
縁側の戸袋のとこに穴が開いてて、そこが猫たちの通り道だったんですが、
イタチが入ってくるようになったので塞ぎました。

117: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/01(水) 10:55:11 ID:JajHhfVo
甘味話、楽しんでもらえて嬉しいです。
生クリーム、べっこうあめ、自作甘味話、いいなあ。

何が甘味脳を刺激するかって、やっぱり深夜の料理番組でした。
お金無い時はマチャアキ見るの禁止になりましたから。たまにお菓子作るからあの番組。
不思議なのは、肉とかにはあんまり反応しなかったことです。焼肉のCMとか見ても肉〜〜!とは思わない。
ただ新作プリン、とか流れちゃうともうダメ。女3人でコタツ囲んでその瞬間だけ時が止まってました。

118: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/01(水) 11:45:19 ID:JajHhfVo
甘味といえば、ちょっと違うかもしれませんが、
国道からこの集落に入ってくる横道の入り口に、ひとつだけ販売機が立ってました。赤いやつです。

今時分の春のあたたかい夜に、そこへぶらぶら猫と一緒にコーラを買いに行くのが好きでした。

ちょっとパーカーなんかを引っ掛けて、過酷坂をつっかけ履きで降りると、
後ろからグンタが首輪の鈴を鳴らしてついてくる。
歩いて片道10分くらいなので、ほんとに夜のきままな散歩という感じです。

今の時期は、ガードレールの横に小さな花がポコポコ顔を出して、
山肌のほうはハナミズキなんかが咲き出してました。山菜が採れ始める季節です。
街灯も見える範囲で一本あるかないか、という感じなんですけど、
ずっと一緒にいてくれる猫がいるからそんなに怖くなかった。
月明かりも、街で見るより本当に明るくて真っ白で、くっきり影ができて、本当に「明かり」という感じ。

しばらく歩くと、奥まってる山の家からは見えなかった裾野というか、街へ続く平野が見えてきて、
田植えのために水を入れた田んぼがずーっと先の方まで続いてて、
水面が月明かりをキラキラ反射して、一帯がまるで大きな湖みたいに見えるのがちょうど今の時期でした。

田舎の風景って田んぼの様子でガラッと様変わりするので、あと少し経つと植えた苗が伸びて
6月ごろには一面の草原のように見えたし、収穫時期は金色の海みたいで本当に綺麗でした。

それを横目で見つつゆっくり歩いて、自販機でコーラを一本買って、また元来た道を戻っていくと、
次は月明かりを背にして歩くので、自分の影が前を歩くことになる。
するとそれに猫がじゃれて、一人と一匹でキャーキャー言いながら競争して帰りました。

歩くにつれ、まただんだん山深くなっていって、坂の上にぽつんと私たちの家があって、
見上げると、一階の居間からオレンジ色の光が漏れて、かすかに姉さん達の声が聞こえて来る。
真っ黒な山に囲まれて、そこだけが温かくなって見える。
人間の住んでる光、というのが凄く懐かしく、愛おしく思えたのを覚えてます。
たかだか往復20分ほどの散歩なのに、「自分の家に帰ってきた!」という気持ちが湧き上がってくるというか。


2年とちょっとしか住んでなかったのに、自分の実家も町中なのに、
「郷愁」というと、この時期の散歩を思い出します。そんな話。

119: 名無しの権兵衛さん 2013/05/01(水) 12:01:51 ID:JO16DJqo
>>118
こんにちは―! おばちゃんなんだかじんわりしましたw
素敵なお話ありがとう。

猫と散歩いいなあ

124: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 09:00:46 ID:bE/tvpXd
おはようございます。やっぱり寒い春。

散歩話、あの頃の思い出のなかではダントツのノスタルジー量であります。
夏はホタルと歩き、秋はススキを振りながら歩いた思い出。ああ、郷愁。

動物のお医者さんは高校の時に流行してました。
味噌爆弾を破裂させた話を同世代の友達にしたら、十中八九「・・・つまり、しるこ爆弾?」と返ってきました。
牧場実習の話はちょっと思い出せないので、今度実家に戻ったら全巻探して読み返します!

125: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 09:30:29 ID:bE/tvpXd
今日は後半、山とは関係ないのですが、思い出しちゃったので書き込ませて頂きます。


山の家は、山奥ではありますが「市内」だったので、ゴミ出しにいろいろな制約がありました。

折しも「ゴミ袋を透明にしよう」的な流れが全国に広まり始めた頃で、
それまでは缶とビンと生ゴミ?くらいしかなかった分別基準が、ある年一気に8つほど増えたんです。
ビンならビンで「緑」と「茶色」と「透明」に分けなきゃいけなくなったり、缶は「スチール」と「アルミ」。
「包装ビニール」と「プラスチックゴミ」も基準は忘れましたが区別が付き、
とにかく一つゴミを捨てるだけでも壁の分別表とにらめっこするような日常になりました。
ゴミ袋も指定になり、町内会で買ったものが毎月配られ、(確か10枚300円・・・?だったかな)
足りなくなったら自分で市役所まで買いに行く、という形をとるように。
私たちの世帯も同様だったのですが、各々で自炊する形をとっていたので自ずとゴミの量は多くなり、
あと、在宅で作業するときに出る作業ゴミみたいなものも出るときは大量に出るので、
たまにゴミ袋がない!ゴミが出せない!ということがあったりしました。

これに改革のメスを入れたのが、財務担当しっかり者の姉さんBで、
どこかから情報を仕入れ、バケツ大ほどの「コンポスト」と「ふりかけ酵素」を買ってきました。
なんでもこれに「生ゴミ」を入れて上から粉末状の酵素をかけて密封しておくと、
単なる「腐敗」ではなく「発酵」し、そのまま庭に撒くことのできる肥料になる、ということでした。
とにかく食物系の生ゴミは、今後水気を切ったのち、このコンポストに入れるようにすれば、
ゴミ袋に入れて出す「可燃ごみ(紙ゴミなど)」の量は大幅に減るし、
さらにエコでもあるし一石二鳥だね!ということで早速導入することになりました。

126: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 09:44:12 ID:bE/tvpXd
コンポストの下は二重底になっていて、下部に小さい蛇口がついていました。
発酵が進んできてゴミのカサが減ると、底の部分に水気が溜まる仕掛けになっていて、
器をあてがって蛇口をひねると、なんというか・・・
腐敗臭でもない、甘酸っぱいような?なんかそういう茶色い液体が出てくるんです。
それは薄めて肥料液として、発酵の進んだゴミ本体は庭に穴を掘って埋めたりしてました。
生ゴミの量が劇的に減って、姉さんBが喜んでたのを覚えています。


時が変わって、3年後くらいかな、私が山を降りて実家に帰ったあと。
その後就職した会社で仲良くなった同僚から「おがくず風呂」のタダ券を貰いました。
なんでも県内初オープンだそうで、周りはそんなもの見たことも聞いたこともないという人ばかり。
「行ってみたいけど一人じゃ怖いから山奥子さん一緒にどう?」ということだったので、喜んで便乗することに。
なんかエステみたいなもんかなーわくわくするなー、と退社後、女2人でキラキラした明るい店舗に入りました。

127: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 10:09:57 ID:bE/tvpXd
綺麗なおねえさんに指定の服に着替える様よう言われ、半袖半ズボンの作務衣みたいなものに着替えると、
次は「おがくずで汚れますから・・・」とのことで渡されたシャワーキャップでカリフラワーみたいに髪を覆います。
その後、おもむろに差し出されたのが、おチョコ一杯分ほどの「酵素ドリンク」。
これを飲むと、何か分からないけどいいことが起こるらしい。素晴らしい。

じゃあ飲むかー、と何気なく口を近づけると、甘酸っぱいような変な臭いがして、本能が飲むのを留まらせる。
・・・あれ、これ、なんかどっかで嗅いだことある・・・・
と、嗅覚が記憶の蓋をグギギギとこじ開けてきて、ふいに

・・・・これ、コンポストに下から出てきてたあの液体の臭いじゃん・・・・!!!

と思い当たってしまいました・・・。酵素ドリンク・・・ああああ、そういうことかああああ、みたいな。
もうその瞬間、三角コーナーの生ゴミとか、冷蔵庫から出てきた賞味期限切れの羊羹とか、
大量に貰ったはいいけど茹でても茹でても一向になくならなくて結局腐らせちゃったホウレン草のおひたしとか、
なんかそういう炊事関係の暗部的な記憶がぶわあああああーーっと脳内に押し寄せてきて、
・・・これ、飲まなきゃだめ?どうしてもだめ?だめですか・・・どうしてもだめですか・・・ってもう、とにかく泣きながら飲みました。
飲まされたものはちゃんとした食べ物と製法で作られたものでしょうから、飲んでも全然平気なんでしょうけど。

128: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 10:33:06 ID:bE/tvpXd
ここからは完全に蛇足なんですが、おがくず風呂の記憶。

酵素ドリンクで気分最悪になった私と、
そんなことはつゆ知らず「あんまり美味しいもんじゃないね」くらいの感想で飲み干した同僚が次に通されたのが、
広い室内プールみたいな場所が一面の黄色いおがくずに埋め尽くされた場所。
これがおがくず風呂かああーと、もの珍しさで思わず感嘆の声が出る感じ。室内も温水プール場みたいに暖かかったです。

そこに、スタッフの人が二人分の穴を掘って待っててくれていて、どうぞーと言われおずおずと穴に入る。
ちゃんと椅子みたいにお尻を乗せる場所も作ってあって、中に入るとホワホワと温かい。
座ったところを見計らって、スタッフの人が上からスコップでおがくずを穴に入れてくれる。
首まで埋まって「ハイ、30分ほど入ってると汗が出てきますから〜」とか言われて30分かー長いな・・・とふいに横を見ると、
いつもはハイヒール履いてスーツでビシッと決めてクールビューティーと言われている同僚が、
カリフラワーみたいな頭になって、白い小麦粉でバカ殿様みたいな白塗りの顔になって
(※別途300円出すと小麦粉パックもできますよ、と言われたのでこの際だからやってみてた)
しかも晒された生首みたいにおがくずに埋まってる姿を見た瞬間に何かが私の中でブチ切れてしまい、
思わず「ぶふふぉはああーー!!!!」と吹き出した瞬間、反射的に顔を伏せてしまい、
首下のおがくずに小麦粉パックの顔で突っ込んだ私を見た同僚がつられて爆発、
バフォーーと吹いたその返しで吸った息でおがくずを大量に吸い込んでしまい盛大に器官に入って咳込んでしまい、
もうもうなんか死にそうになりながらスタッフに掘り起こされてた思い出。

129: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 10:39:52 ID:bE/tvpXd
しまい、しまい、となんか暑苦しいぶんしょうになってしまい。うーん、臨場感とは難しい。

あと蛇足の蛇足で、
埋め戻されて30分後にまた掘り起こされた後、おがくずだらけでシャワー室に向かうとき、入れ違いで
明らかに「長男の嫁に何かよく分からないけれど風呂屋のタダ券もらったから近所の将棋仲間と入りに来た」的な様相の、
よくわかってないままピンクの浴衣を着せられて頭をカリフラワーにさせられたおじいちゃん二人とすれ違った時も
腹筋ピクピクして辛かったです。

130: 名無しの権兵衛さん 2013/05/02(木) 13:21:38 ID:4++g4H18
>>129
wwww おばちゃんかと思ったらおじいちゃんw

今日も楽しいお話ありがとう(^O^)

131: 名無しの権兵衛さん 2013/05/03(金) 07:58:14 ID:lZAK3Kyp
今日もニヤニヤ楽しいです

今って美容の為に、酵素飲むの流行ってない?
酵素ってあの匂いかぁ〜
勉強になったよ…orz

132: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/03(金) 09:55:02 ID:DL6bl/TM
おはようございます。連休なので娘息子とピクニックへいってきます。

>>130
おじいちゃんでした。テルマエロマエに出てきそうな。

>>131
あれを飲まずば健康になれないのであれば不健康で結構だ、とは当時の私には言えませんでした・・・。

133: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/03(金) 10:21:16 ID:DL6bl/TM
今日は短く。

山の家はいわゆる「電波等視聴困難地域」でした。
山陰に位置してたし、杉やら雑木やらに取り囲まれてたから受信が難しかったんでしょうね。
なので、山の上にここの地域専用の電波塔が立ってました。
集落単位で受信料を支払っているのか?だからBSが見れました。BS1と2があって、プレミアムがなくて。
折しもイチローがシアトルマリナーズで大活躍していた時期だったので、もう夢中で昼夜逆転して見てました。

ガス屋のおじさんが数週間に一度、プロパンを交換に来てくれるのですが、このおじさんも野球好き。
道幅1メートルの過酷坂をプロパン満載の軽トラでずおおおおおおっと無理くりに上がってきて、
さっさかプロパンを交換しながら「最近のイチローの走攻守がいかに凄いか」的なことを早口で語り、
私が出したお茶をがぶがぶっと飲んで、また空のプロパンを積んでバックで過酷坂を結構なスピードで降りていくんです。
毎回、風のような早業で感心して見てた記憶があります。おじさん元気かなあ。

こんな感じに、田舎のおじさんおばさんは皆さんすごく元気で、
自営の店で働いてたり、畑を持ってたりするからか80代になってもハツラツとしてました。
あとみんな力持ち。腰が90度に曲がってたりしてても大根20本背負って山道歩く、とか。

そういえば、サトイモのおばあちゃんは80代だったけど毎日畑仕事のあとにビール飲んでました。
「この一本がすごくうめえ」って土に汚れた手で缶をプシュっと開けてごくごくごくっと。最高に美味しそうだった。

135: 名無しの権兵衛さん 2013/05/03(金) 13:57:59 ID:HC8IoIRH
BSプレミアムはデジタル始まってからのチャンネルだから当時はなくて当然じゃない?
前身?のBSHiも2000年からだし。

田舎のじーちゃんばーちゃんは身体丈夫だよね
特に歩く距離がすごい
まじ頭下がる
あとおじーちゃんかおばーちゃんか分からないのあるあるwww
人間て生まれた時も顔だけだと男女の違いが曖昧
歳取るとまた曖昧になっていくって本当だよね

136: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/03(金) 15:48:40 ID:DL6bl/TM
>>135
ああそうか、プレミアムってデジタル移行時から出来たのか・・・。
いつの間にか出来てたような気がしてた。教えてくれてありがとう。
あれ、なにげにいい映画がやってるから嬉しい。

サトイモのおばあちゃんも一瞬見ただけでは性別が分からない感じだったなー。
モンペはいてるから「おばあちゃん」だって分かるくらいで。声も野太かったし・・・。
曖昧に生まれて曖昧に帰っていく、ってなんか面白い。



どこに行っても人がいっぱいでした。イオンでさえ湧いてた。さすが大型連休。




引用元: 女三人で山奥に住んでた人の話を聞くスレ