引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?344



807: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/03/30(木) 19:46:02.54 ID:3oojUJlz0.net
オカルト板でこの話題はいいのかわからんが
今から50年も前の話。秋田は六郷村の、今はもうない小学校に赴任した教師の話

その人は集落ほぼ唯一の識字人であったため、村人に「先生」と呼ばれて慕われていた
その村では兎狩りが盛んだったため、先生も休日には鉄砲を担いで山に登り、
地域のレクリエーションとして村人と一緒に巻狩りを楽しんでいたという
冬も終わりのある日、岩手県境に近い奥山に兎狩りに行ったのだが、その日は豊漁だったそうで、
みんな山頂付近まで兎を追い上げ、小休止の時間になると満足そうに談笑していた




先生が村人と談笑しながらうろちょろしていた時、突然、足元が「ズボッ」という感じで沈んだという
あれ? と思った瞬間、今まで騒いでいた十数人の村人たちがピタッと騒ぐのをやめ、恐ろしい形相でこっちを見る

え、なんなの? と思った途端、一人の村人が「おい先生、ゆっくり、足元を見ないでこっち来い」と言い、
恐ろしい形相で両手を差し出した。先生は逆らうことも出来ず、ゆっくりと歩き始めたという
ただ、一歩踏み出す事に「ズッ、ズズッ」と足元が沈み続け、いよいよ怖くなった
あの、これは……と先生が言いかけた途端、その村人が「いいからこっちさ来い!」と叫んだ
訳もわからず地面を蹴ってその村人に飛びついた途端、地面がボン! という音とともに消えたという

なんとその先生は、20m近くある崖の上にせり出した雪庇の上に乗っていたのだった
つまり、さっきまで自分が乗っていた地面は地面ではなく、雪の塊だったのだ

いやーよかった、神様に感謝だな、あと少し遅ければ、先生は春まで雪の下敷きだったでぁ……
と村人たちは大笑いしたらしいが、先生は気が気でなく、一日中震えが止まらなかったそうだ
ただその六郷村の集落は現在ではダムの底になり、往時の村の面影はなくなってしまったという

808: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/03/30(木) 22:56:31.26 ID:CEuYbOda0.net
50年前で村人はみんな文盲やったんか?

809: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:38:38.36 ID:v7dTqRvG0.net
>>808
戦後だよなそんな事あるかい、と
それが気になって話が頭に入らなかった

810: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:44:31.36 ID:XFJNcFFf0.net
戦後20数年か
年齢層によるだろう
その頃既に老人ばかりなら読み書きできなくてもさほど不思議でもないな

812: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 06:57:16.73 ID:7yDPkaIV0.net
いやいや戦時中ですら日本の識字率は限りなく100に近かったんだぜ

814: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 12:45:35.07 ID:01Y1uMUj0.net
>>812
そんな訳ないわね
自分の名前さえ書けりゃいいって感じの人多かったで

813: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 07:31:09.49 ID:Fgn/Qq+m0.net
「知識人」と言いたかっただけだとか? >識字人

まさか戦後まで義務教育を受けられなかった世代があるとはにわかに信じがたい
大体戦中だって読み書き出来ない人なんか徴兵出来んだろうし

815: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 13:14:05.28 ID:XFJNcFFf0.net
明治40年代生まれの俺のばあちゃんは漢字は漢数字や簡単なものだけでほとんどカタカナのみだった。その頃は60歳くらいだよ
そんなもんだよ

816: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 20:36:03.54 ID:tGV9kWV40.net
俺のばあちゃんは明治生まれだけど、漢字どころか簡単な英語も読めたよ
女学生出てて
その孫は底辺の高卒だが
その頃は住んでる地域によっての差が大きいと思うな
東京や大阪など大都市圏の人達は読み書きできる人が大半で
奥深い田舎の人はそうでなかったのかもしれないな

817: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 21:59:07.70 ID:T1r+/XOs0.net
>>808
>>807だけど、村人はほとんど文盲やったんや
というのも、それがこの先生が狩猟免許を取った理由に関わるからなんだ

戦後、この村でも改正狩猟法が施行されることになり、この辺境の村にもその余波がやって来た
警察は、既に免許持ちで鉄砲を持ってる猟師たちも、一応改めて狩猟免許を取得し直してほしいという
だがしかし、既に狩猟免許を持っている大人たちの殆どは文盲で、ペーパーテストの問題文すら読めない
だから猟師たちは先生のところに一升瓶片手にやってきて、俺たちに文字を教えてくれと頼みに来たんだとさ
その集落は貧しさから、小学校すらまともに出てるんだが出てないんだかみたいな人ばかりで、
結局今から文字を教えてもたかが知れてると言うので、先生は一計を案じた

改正狩猟法のペーパーテストは当時の六郷村立湯田分校の校舎で行われたんだが、
先生もその改正狩猟法のペーパーテストを受けたんだって。もちろん作戦さ
先生はテスト中、大声て「あー、問1の答えはAだなぁ」とか「あー、問2の答えはCだわ」と
独り言を装って同じ教室内の猟師たちに大声で答えを教えたんだってさ
立ち会いの警察官も役人もみんな村出身だから見て見ぬふりだったんだって

おかげで村人は全員ペーパーテストに合格し、無事全員が狩猟免許を取り直すことが出来たんだと
だけど、せっかく人助けで狩猟免許を取ったんだから、せっかくなら狩猟を趣味にしようってことで、
そこからその先生は狩猟を趣味にするようになったんだってさ

一応、創作ではないよということで裏話を付け足してみるよ

832: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/04/01(土) 18:11:20.19 ID:ymDtr7KT0.net
>>820
興味深く引き込まれたよ
特に雪庇の話、俺も山スキーヤーであと50㎝で
踏み抜きを免れた事があって、しばらく腰抜けて
動けなかったのを思い出した
また聞かせてください